推定少女

読了

本のレビューは1年以上書いていないのではなかろうか……。

久々に読み切った本が『推定少女』 桜庭一樹 著 でした。

一昨年に『私の男』で直木賞を受賞している桜庭先生。
かなりダークな話でした。
あと『赤朽葉家の伝説』と『少女七竈と七人の可愛そうな大人』も読んでます。
桜庭率高し。

『私の男』と『少女七竈と七人の可愛そうな大人』はかなり好きです。
前者はダークなところ、後者は七竈の成長が見て取れるところが好きです。



…………………………



さて、今回読んだ『推定少女』は、先に挙げた4作品の中では最も古いものになります。多分。

デビューしたての頃はライトノベルの畑にいた彼女らしく、登場人物の名前はやはり中二設定です。これだけは何とかしてほしいんだよなぁ……。

あらすじ?はいつもAmazon様から引用していますが、

とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…

と、こんなのです。

内容は桜庭先生独特の、思春期の少女の成長を描いたものです(以下、Amazon様の内容紹介)。

あんまりがんばらずに、生きていきたいなあ、と思っていた巣籠カナと、自称「宇宙人」の少女・白雪の逃避行がはじまった

もともとファミ通文庫からの出版だったので、余計に中二色が濃いです。

「わたしたちだって悩んでるのに、なんで大人はわかってくれないの?」
「友達と居る時間って、まったりしてていいよね~」

っていうのがテーマ……なのかなぁ。

そんな時代、ありましたよね。
でもそんな時間が永遠に続くわけではありません。

普通に生きている私たちは、中学校か高校、もしくは成人する頃にはある程度達観した気になって、「大人になるってこんなもんか」と考えるようになるんですよね。
勉強するのは仕方ないこと、義務っていうのはこんなものなのか、世の中って……。
とかね。

でも本当はちょっとだけ思っていたはずです、大人になんかなりたくない。このままでいたい。



…………………………



小説の基本というのは、日常から非日常への変化、成長あるいは退行です。

この話は、主人公が義父に大怪我を負わせてしまい、自分を探していると思しきパトカーから逃亡を図るところから始まります。逃亡の最中にダストシュートで白雪を発見して……。日常から非日常へ。非日常的な世界に入ることにより、無理やりに近い形だけれども成長していくカナ。

一応は基本に忠実です。だから普通に楽しめる作品ではあると思います。



…………………………



ただ、話の中盤から桜庭先生の躊躇いというか、ストーリーの路線変更を余儀なくされたのではないか、ということが感じられました。
ある意味では「大人の事情」ってやつですかね。

中盤から終盤にかけて、伏線の回収があまりにも雑なところがありました。
引っかかりつつも最後まで読んでいくと、エンディングが3つ。
ふむふむ、なるほど。

そしてあとがきを読んで、私の思ったことは的中しました。
ネタバレになってしまう可能性があるので、本気で読みたいと思っている人は注意。



…………………………



あとがきにはこう書かれていました。

この作品は、執筆後、編集部のデスクより「ハッピーエンドに変えてほしい」とお話があり、刊行までの一年の間に、エンディング部分を二度、書き換えました。

桜庭先生はいつもハッピーエンドを望んで書いているとはあまり思えません。
むしろ、少女の暗い部分を最初から最後までリアルに書きたいと思っているのではないか、と先に挙げた作品を読んで思った次第です。

まあ、私のようにダークな話が好きすぎる人は珍しいので、一般受けする形にしたいというのは当然の考えですね。

ただ、そのために白雪が何者なのか、黒服の男たちは何者なのか、カナは何故に義父に怪我を負わせてしまったのか、などということが中途半端な解決となってしまっています。というか無理やりに語られていて、それまでの話の流れを断ってしまっています。カナの意識とともに、ブツッと。



…………………………



一番書きたかったエンディングはⅠなんだろうな、と思います。
何故ならば、カナが一番成長していないから。
大人になることから逃げ続けるという選択肢をとったから。
この後味の悪さが桜庭先生の持ち味であるのではないかと感じる私は異端でしょうか(笑)



…………………………



夜中の3時くらいに記事を書いていると支離滅裂になります。
そろそろ寝ます。



…………………………



追記

今年の本屋大賞で1位を取った『告白』を読んでいます。
最初の「聖職者」だけ読み終わりましたが、かなりやばいです。
これは読むべき。ダークだけど。

昨年の『ゴールデンスランバー』は最初の30ページくらいで断念しちゃった。

| | コメント (0)

カムヤマトイハレビコ

買ったよ

裏庭』 梨木香歩 新潮文庫

口語訳 古事記 [完全版]』 三浦佑之 訳・注釈 文藝春秋

以前買った本も読み終わってないんですがね。
某ジャスコの書店で見つけてしまったのです。
見つけたら買わなければならないのです。

この週末は古事記かな。

勉強しなさい。

| | コメント (2)

曖昧三寸

それは仕置き

たまに、物忘れがひどいと思います。

今日も、一昨日購入した本のタイトルが出てきませんでした。

未来形の読書術』 石原千秋 ちくまプリマー親書

メタファー思考 意味と認識のしくみ』 瀬戸賢一 講談社現代新書
でした。

後者はAmazon様のレビューを見る限り、微妙な匂いがしてきましたorz
衝動買いする前に検討せねばなりませんね。

石原千秋先生の本は毎回面白いので、今回も期待しております。

また読了したらレビューを書きます。

でもその前に狼と香辛料を読破します('A`)
ラノベ乙。

| | コメント (0)

赤朽葉家の伝説

読了

赤朽葉家の伝説』 桜庭一樹 東京創元社

読んだ本の感想はAmazon様に書き込むことにしています。
以下、Amazon様に書いたレビュー

…………………………

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『私の男』に続いてこの作品を読みました。
上記の2作品と比べ、自分の中で盛り上がりに欠けるものでした。
『少女七竈~』も『私の男』も淡々と話が進んでいくことには変わりはないのですが、『赤朽葉家の伝説』は、上下2段で300ページを読ませるにはあまりにも冗長に思います。

一応ミステリーの名を冠しているようですが、ミステリーとしては浅すぎるかと。
最初の伏線をすっかり忘れた頃に「ああ、ミステリーなのかそうなのか」と思い出しますが、「このミス」2位というのは正直どうかと思います。

昭和から平成にかけての日本の地方都市を舞台にしているのは良いと思います。
しかし万葉~毛鞠~瞳子にかけて女三代のストーリーを書くには、バックグラウンドとなっている昭和史は重すぎた感があります。
主人公が動く度に「この時代は○○があった」とか「この時代の若者は□□だった」とか書いているので、ストーリーが進まないことに苛立ちを覚えました。
赤朽葉家が十分に特殊な環境なので、昭和史はもっと軽くてもストーリーは成立したのではないかと思います。

繰り返しになりますが、ミステリーとして書きたいのならば、昭和史を差し置いてでも赤朽葉家の話をもっと濃く書くべきだったのではないでしょうか。
正直、ミステリーっぽさを出した第3章の後半より第1章の万葉の話が一番面白かったです。
ライトノベル出身の桜庭先生っぽいキャラ付けなんかも、そろそろ変わっていくべきなのか、とも思います。

今後の桜庭先生の成長を期待して、辛口の☆2つです。

…………………………

というわけで、個人的にはあまり面白くないですね。
桜庭先生の持ち味は生かしきれてないわ、ミステリー要素は薄いわで如何ともし難いです。
次は先生のラノベを読んでみようかなぁ……。
でも設定が中二くさいんだよな('A`)

| | コメント (0)

東京奇譚集

読了しました。

東京奇譚集』 村上春樹

買ったのは1月だったと思うのですがね。
『私の男』を読み終わる前に買っていた気がします。
危うく積み本になってしまうところだったのですが、ちと所用で帰省することになりまして、ちょうどよい暇つぶしとして読みました。

HARUKIの長編は『ねじまき鳥クロニクル』以外全て読破しているのですが、短編というのは正直あまり読んでいません。
『神の子供たちはみな踊る』の中にある『かえるくん、地球を救う』くらいしか思い当たりません。

で、この短編集なのですが、5編の話があります。
『偶然の旅人』『ハナレイ・ベイ』『どこであれそれが見つかりそうな場所で』『日々移動する腎臓のかたちをした石』『品川猿』です。
どれもHARUKI色が強く出ていて、かなり良かったです。

『偶然の旅人』
タイトルにあるとおり「偶然のできごと」を書いたものです。
何が偶然なのかを書いてしまうと完全なネタバレになってしまいますので割愛しますが、ああ、HARUKIだな、と感じることができます。
あとはキャラクターとしてちょっと年のいった魅力的な女性とホモ・セクシャルの男性が出てくるところからも、ああ、HARUKIだな、というのが見て取れます。
この話は最初に村上春樹自身の話が書いてあり、そこが冗長に感じてしまうというクリティカルな面もありますが、彼のスタイルなので選り好みはできません。

『ハナレイ・ベイ』
個人的にはこの作品が最も好きです。
これはサーファーの息子を喪った母が主人公の話ですが、HARUKI作品に出てくる強い女というのが、僕はどうにも好きなようですね。
『ノルウェイの森』に出てきたおばちゃん(名前忘れたorz)は強かったけど最後に死にやがりましたのであまり好きではありません。
全体的にHARUKI作品の登場人物というのは飄々としていて、しかもあまり努力している感じではないのに仕事やら男女関係をさらっとこなしていやがって腹立たしいことこの上ないのですがね_| ̄|○

『どこであれそれが見つかりそうな場所で』
この短編集で唯一付箋を貼った話です。
マンションの階段で遭遇したじっちゃんが発した
「しかしその一方で、言葉は言うまでもなく常に私たちの介在を必要としております。私たちがいなくなれば、言葉は存在意味を持ちません。そうではありませんか? それは永遠に発せられることのない言葉になってしまいますし、発せられない言葉は、もはや言葉ではありません」
というセリフにHARUKI色を強く感じました。
非常に好きです。

『日々移動する腎臓のかたちをした石』
これも魅力的な女性が登場しますね。
どの作品で出てきたんだっけかな、「耳の美しい女性」を彷彿させます(『羊をめぐる冒険?』訂正求む)。
主人公が急に心惹かれて、動き出すきっかけを与えたらフッと消えてしまう、そして忘れかけた頃に一度だけ出てくる、というパターンが良いですよね(誰に共感を求めているのか

『品川猿』
HARUKIにしては珍しく、話がしっかり終わったのではないでしょうか。
『日々~』も話は完結していますが、こっちの方が読後感が良いですね。
最後にこの話を持ってきたのは正解だと思います。
それにしてもこの猿、ノリノリであります。
人語を自由に操りやがりますからね!

全ての話に共通することは、
「大切なものを突然奪われた」人が主人公となっているところです(裏表紙のパクリ)。
それは家族であったり、名前であったり、人それぞれですが。

HARUKIの作品というのは(少なくとも読んだことのある作品では)、主人公の生活にたとえどんな変化があってもそれを覆すことができない、というのがパターンになっていると思います。
その変化を克服するのではなく、どう受け入れていくか、というのがテーマになっているような気がするのは僕だけでしょうか?

長々と書いても面白いことは何一つありませんので、この辺で終わっておきます。
電車の移動時間は暇なんだよorz
ともあれ、HARUKIに興味がある人は読んでみてください。
5編全部で240ページくらいです。是非。

| | コメント (0)

私の男

若干の暇が出来たので更新

読了していました。

私の男』 桜庭一樹

お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。

そんな話です。

個人的にはこういうダークな話は好きなのですが、世の人々はそう思ってはいないようです。
確かに技術的にはライトノベルの延長線上にあるものだと思います。
冗長な情景描写や、人物の感情表現の不足もあります。
ですが、これは桜庭一樹独特の表現技法なのではないかと思います。

前作の『少女七竈と七人の可愛そうな大人』においても、同様のことが言えます。
登場人物の心情が書かれない代わりに、情景で人物の心情を表していることが多いです。
美しすぎる七竃と雪風の感情は殆ど書かれない代わりに、季節の変化によって七竃が独り立ちするまでの決意を描いています。

『私の男』に戻りますが。
舞台になっている紋別の冬の海なんて、とてもではありませんが明るいイメージは持てないでしょう。(紋別在住の方、ごめんなさい)
主人公の花と淳悟は非常に暗い影を持って生きています。
それを直接的に言わないのは、技法としてはアリでしょう。
万人受けするかと言ったら、決してそうではないと思いますが。
淡々とした文章の中に、景色や心情描写の美しさ(鬱くしさ)を読み取ることができたならば、それはそれで良いのではないでしょうか。

ストーリーは時系列を遡っていく構成になっています。
最初に花の結婚が描かれており、そこから段々と過去の話へ、そして花と淳悟の秘密が明らかになっていきます。
第1章を読むと、結婚式という舞台で花がお父さん(淳悟)に後ろ髪を引かれているのかが疑問になりますが、読み進めていくうちにそれは解っていくでしょう。
読書家の方々には若干物足りない設定かもしれませんが。

一度読んだだけでは若干の消化不良を感じます。
二周目は逆に第6章(最後)から時系列どおりに読んでみたいと思います。

| | コメント (0)

芥川賞と直木賞と

文学賞ですよ

第138回芥川賞、直木賞の選考委員会が開かれ、芥川賞は川上未映子さん(右)の「乳(ちち)と卵(らん)」、直木賞は桜庭一樹さんの「私の男」がそれぞれ選ばれた(16日夜、東京・丸の内の東京会館)

ちょうど桜庭一樹先生の『私の男』を読んでいるところでしたので、非常に喜ばしいところです。
どちらかといえば『少女七竈と七人の可愛そうな大人』の方がピックアップされるべきだとは思いますが。
まあ、最新の作品ということで仕方ありませんね。




てか

桜庭一樹って女性だったんですね( ゚Д゚)

調べたことないからずっと男だと思ってました。

ごめんなさい勉強不足です/(^o^)\

ちなみに大まかに言って、芥川賞は純文学に、直木賞は大衆文学に贈られる賞だと思ってくださって結構です。
適当に何か読みたいと思ったら直木賞受賞作を読むことをお薦めします。
江國香織先生とか、直木賞受賞作家の作品は読みやすいと思います。比較的。

……今日は飲み会ですが。
それよりレポートを書かせてください_ト ̄|○

| | コメント (0)

総括

2007年の。

きっと明日は更新している時間がないので、今日のうちに今年の総まとめ。
月ごとに適当に箇条書きです。

●学校
◆仕事
■PC関連
▲その他

項目少なっ( ゚Д゚)

1月
 ●元日から実験(AISの作成)
   昨年は卒論もあって気合い入ってたなぁ……。
 ◆正月特訓~必勝ゼミ
 ■マウスを新しく!
 ■mixiに入ったのがこの月だったらしいですよ?
 ▲どうやら年が変わる瞬間は寝落ちしていたようです。
 ▲携帯を変えたらしい。

2月
 ●起床→実験→昼食→TA→拉致される(8時間ドライブ→深夜に洗い物→就寝(こたつで3時間→データ整理→TA→洗い物
 ●PCRで悶々とする
 ●卒論のポスター発表
   遺伝子実験は終わっていません。
 ◆必勝ゼミ~直前ゼミ
   週4の授業が中3理、中3国、中2理社、中1理社というコンボ。
 ▲何もしてないorz

3月
 ●リアルタイムPCRとの格闘
 ●卒論
   先生のチェックが2回しかなかった('A`)
 ●卒業したようです
 ◆受験(生徒が
   合格発表やら何やらは呼ばれなかったので出ませんでした。
   無念。
 ▲財布を買ったようです
 ▲時計を買ったようです
 ▲幻想の森に幻葬されそうになりました
 ▲『腐女子彼女。』というブログ本を読んでいた
   あ~、って今なら共感できる。

4月
 ●マスター1年になりました
 ●先生が頻繁に行方不明になる
 ◆図書館のバイトを始める
   まさかこんなに不毛だとは……orz
 ■キーボードを新しくした
 ■エチレン(BlogPet)に面白い記事を書かれ始める
 ▲エイプリルフールに大学院を辞めます、と記述
   嘘が真実になりました。

5月
 ●セイヨウナシ幼果の実験
   教育実習のせいで殆ど投げ出す。
 ●農薬散布が鬱
 ■ヘッドホンを新しくした(SQNY)
 ■研究室のネットがウイルスのため停止
 ▲教育実習
   不毛だった。
 ▲O浦にてすり鉢×2を目撃

6月
 ●学校はいろいろ上手くいっていなかったらしい
 ●学会(適当)
   ごめんなさい、データ間違ってました。
   そして未だに間違ってます('A`)
 ■マウスがぶっ壊れた
   無償で新品が得られましたよ。
 ▲教育実習
   引き続き。てか6月がメイン。
 ▲プレ2がぶっ壊れる
 ▲自動車ゲット
   イヤッホゥ!でした。
   車からエロDVD(鬼畜)が発掘されましたorz

7月
 ●モモの予備実験
   先生には内緒でした。
 ●さくらんぼの実験が始まる
   食うだけだがな!!
 ■後輩のPCを作った
   くそっ……Core2Duoなんてッ……!
 ▲教員採用試験
   当然のように落ちたぜ!!
   その後、先輩(♂)と山寺デートorz
 ▲エヴァを全部観た
   初EVAでした。
   映画は非道い物でした。
 ▲中越で大隆起現象
   先生からの電話はびびった。
   実家は無傷でしたYO!
 ▲寮の隣人がおかしいことに気付く
   隣人が酔って窓の外へ放尿。

8月
 ●モモの実験が始まる
   月末だがな!!
   臭素の襲撃に遭う。大変だった。
 ●メロンの実験が始まる
   データ汚いわぁ……。
 ■エチレン(BlogPet)が「ガチホモ」を覚える
 ▲Red Rever花火
   花火の破片を手に入れた。今でも机上にある。
 ▲夏休み
   ? なにそれ美味いの?

9月
 ●モモ漬け(ヘビー
   かなりハードだったらしい。記憶がない。
 ◆職場復帰
   慣れるまで大変だった。
 ■カスペルスキーインターネットセキュリティ
 ■2.1chスピーカー購入
 ▲エヴァ劇場版を観た
   ラミエル!
   「らみえる」→変換→「裸見える」☆(ゝω・)v
 ▲車のタイヤがパンク

10月
 ●3年生の研究室配属
 ●引き続き、モモと戯れる
 ◆受験対策
   体調が最悪で迷惑をかけた。
   マジで死にかけた。
 ◆図書館も再開
   不毛に拍車がかかる。
   係長のヅラ疑惑(→間もなく確信へ)
 ■外付けHDD購入
 ▲祖母の葬儀でCHIBAへ
 ▲灯油(第1陣)を購入、早い

11月
 ●RNA抽出
   いつの間にかサンプルがモモからナシへ。
 ◆受験対策
 ■22インチワイドディスプレイ
 ▲『リアル鬼ごっこ』読了
   ああ……レビュー全部書かなきゃ('A`)
 ▲クビの神経がビクンビクンする

12月
 ●引き続きRNA抽出
   終わるはずが……終わらないorz
   年明けに持ち越し('A`)
 ◆冬期講習
 ▲いろんな精神的駆け引きを楽しむ



……新しい記憶が足りません。
ふり返っているうちに面倒になったのとか腹が減ったのとかはナイショです。

| | コメント (2)

冬です

固体が降ってきました。

タイヤ交換してないZE☆

冬になるとFayrayさんの曲が無性に聴きたくなります。
そして果てしなく凹みます。

YouTubeを連投してもかなり危険なので、今日は曲なしで。
3、4、5枚目のアルバムが非常に良いと思います。


ところで読了しました。

大学教授 コテンパン・ジョーク集』 坂井博通 中公新書ラクレ

Amazon様のレビューを見る限りでは、賛否両論あるようですね。
多分、読んで面白い層が限られているのでしょう。

頭が良すぎる人はダメかもしれません。
頭が悪い人は論外でしょう。

僕のように中途半端な大学に入って中途半端な知識しかない人にとっては中々に面白い本だと思います。
トイレ文庫には最適でしょうね。

以下に一つ抜粋しておきます。
これが面白いと思った人は一度手に取ってみてください。
即購入は避けた方が良いのかもしれませんが。
以下は「汚いものを差別しない化学システム工学」という項です。

 3人の化学システム工学教授が集まって、人体を設計したのは誰だろう、と話し合っていた。
1人が言った。
「機械設計の教授に違いない。体中の関節を見ればわかる」
また別の1人が言った。
「いや、電子回路の教授だと思う。神経系は、何千もの電子的な接続でできている」
最後の1人が言った。
「実際のところ、われらが化学システム工学教授だよ。そうでなきゃ、有毒物質を排出するパイプラインを、レクリエーションのための場所に通したりするもんか」

ちょっと知的な笑いが欲しい人は読んでみたらどうかな、と思いました。

確かに著者のオリジナルがどれか判らないのは問題ですがね。

| | コメント (2)

KIAIを入れて

鬼ごっこレビュー第一弾('A`)

一気に行くとテキスト量が膨大になりますので、章ごとに行きます。

今日は「プロローグ」と「一つの提案」から。

設定と誤字と色々とを分けようと思いましたが、そこまでする価値は無いと判断したというか面倒なので頭から順に潰していきます。

では早速。

p7
時は遙か西暦三〇〇〇年。
 設定がおかしいことにはこれから気付いていくでしょう。
医学技術
 ○医療技術
…一人の少年”佐藤翼”まさか、名字が…
 ダブルクオーテーションの後がそのまま続く。
 というかダブルクオーテーション使いすぎ。
 あと「……」を使いすぎているけど無限に存在するので省略。
…翼の全ては真っ暗だった。
 意味不明。

p9
語尾が涙で震えていた。
 前の台詞の最後は「お願い」
 語尾は存在しません。
 語尾とは、活用語句の変化するところです。
語尾をささやく。
 同上。

p10
愛は小刻みに首を横へと振りだした。
 超振動です。

p11
この時の映像を翼は…
 映像?

p12
それに反する者は刑罰が下される
 ○反する者「に」は刑罰が
二つ下の弟(王子)
 王様の弟が王子てwwww

p14
…もの凄く機嫌が悪く、不機嫌な顔をして…
 機嫌が悪い=不機嫌は当たり前でしょ?
「王様、落ち着きになったらどうですか?」
 新しすぎます。日本語が。

p15
…王一族の姓は“佐藤”でございます」じいは佐藤を強調した。
 ダブルクオーテーションなんだから強調してるのは判るよ。

p16
確かに王様の言っていることは正しく、…
 王様の言っていること↓
 「私は嫌なのだ! 同じ姓を持つ人間がこれだけいる事を不快に感じるのだ!」

p17
…無理もいいとこだ。
 ○いいとこ「ろ」だ。
 注)これは小説です。

p18
…実の弟ですらもさすがに提案するわけには…
 一般的には「すら」ではなく「さえ」を使います。

p19
耳を傾けていたそれぞれが、ズルッとこける様に…
 ズルッ(笑)
側近の中に拳を握り、はにかみ、ブルブルと体を震わせている者が…
 佐藤を抹殺すると言っているのにはにかんでいます。
 はにかむ=恥ずかしいという表情やしぐさをする。恥ずかしがる。
 側近も馬鹿だな。
 そして「それが何の感情なのか分からない」じいも馬鹿です。

p21
その様子に固唾を呑んで見守る実の弟、…
 ○その様子「を」

p22
王様はじいにニヤリと不気味な笑みを浮かべたのだ。じいは少し安心した表情に戻り、…
 じいは病気です。

p23
…唾をゴクンと飲み込み、…
 ゴクン(笑)

p24
宮殿内極秘の収容所
 ?
大まかに言えばこれが全てのルール。それから王様は~細かいルールを説明…
 ?

p25
“佐藤探知機ゴーグル”
 wwwwww腹筋痛えwwwwwwww
犯罪を犯せば
 頭痛が痛い。
(もの凄い優れ物だ)
 ↑佐藤探知機ゴーグル(笑)の説明。

p26
今の王国はそこまでの高度な技術が発達しており、…
 www腹筋死ぬwwwwww
 この文は覚えておいてくださいwwwww
どこまで逃げられるかが勝敗を決める大きな秘訣。
 秘訣=人には知られていない最も効果的な方法。とっておきの手段。

p30
何度聞いても同じ結果に白々しいにも程がある。
 日本語で頼む。

p31
「…お前に全ての事を任した!…」
 注)王様の台詞です。

p33
…騒々しく騒いでいるが、…
 腹痛が痛い。
王国の全住民、いや、全佐藤さんの心は大きく揺れに揺れていた……。
 さて、どこから突っ込もうか?

とまあ、30ページ読んだだけでこれですよ。
あと10倍これがあると思うと鬱で鬱で仕方がありません。

いろいろと注釈を入れたいのですが、そうすると『リアル鬼ごっこ』本文よりも長くなってしまうのでやめます。

大体これを書くのに40分かかりました。
俺は何をしているんだ……。
日本の全住民、いや、全なとりの心は大きく揺れに揺れていた……。

| | コメント (3)

real onigocco

辛かった。

ようやく読了しました。

リアル鬼ごっこ』 山田悠介 文芸社

書籍が発売された当時、タイトルだけは知っておりました。
昨今は映画化されるということで話題になっております。
そんなこともあり、一度読んでおかねばならないと思ったのです。

バイト中暇だったのでAmazon様で『リアル鬼ごっこ』のレビューを見ていました。
仕事しろ。だって仕事ないんだもん。
リンクは上に貼ってありますので、暇な方はご覧になってくだしあ。
すげーおもしろいですYO!

一応、あらすじを載せておきますね。


西暦3000年。

技術や科学技術、そして、機械技術の全てが今とは全く想像のつかないほど発達した王国(日本なのかなぁ…)には、佐藤さんが約500万人いました。
王様も苗字が「佐藤」でした。
王様はそれが気に入らないらしく、国中の佐藤さんをぶっ殺しちゃえ☆という提案をしました。
で、実際にぶっ殺しちゃいました(はぁと
というお話です。以上。


感想を少し書いておきます。


ごっこ、というレベルではない。
みんなの周りの佐藤さんが居なくなったら?
以前は沢山いた「佐藤さん」
下らない王様
の思いつきで全滅するなんて…
作り物とはいえ、酷すぎるよ…
品行方正な王様だったら良かったのに…



……次回以降、数回に分割して細かい突込みやら考察やらをしていきたいと思います。



面白いことだけは保障します。



が。




読む人を制限させてください。





お前どんだけ偉くて読者制限してんだよ、とか思っている人、まさにその通りです。
しかし、これは日本の将来のために必要なことです。
どんだけ偉くt(ryと思った人、あなたは読まないでください。
多分あなたは間違っているから。



本題の読者制限ですが…

  • 18歳以下の人は読まないでください
    人格形成に影響が出ます。
  • 正しい日本語を知らない人は読まないでください
    もっと馬鹿になります。
  • 忙しい人は読まないでください
    時間の無駄です。

厳しい制限だと思いますが、これは遵守してください。
僕のような犠牲者(3つ目の制限に該当する)を出したくありません。
教育に携わっているものとしては、これは最低限の教育と思春期を通過していない人には読ませることが出来ません。
以上のことを守れる人のみ、読んでみてください。
逆に守れる人は非常に楽しく読書をすることが出来るでしょう。
僕の周りの人々は上記の制限をパスしているので、是非とも読んでください。
ある意味では超絶オススメ品ですゆえ。

| | コメント (5)

わたしの青い武器は錆びてしまった

ゼミオワタ\(^o^)/

睡眠不足ですよ。
結局1時間半くらいしか寝られませんでしたからね。

まあ、その割には何とかなったかな。

今日は早く帰って良く寝ることにします。

ヲタクと一般人の境界線が目視できた一日でした。
普通の人はヱヴァの図書カードを見たところであんな反応をするんですね。

それにしても普通って何なんでしょうかね。

~~~~~~~~~~~〇~~~~~~~~~~~~~~~
            |         o
            |       。
            レ=== 、
           に二二ニ}
         匚]‐匚]=l <夢……か
         |ヽニニニ ス
         |/トニニl/  ̄>、
          |  ̄∀レ'  ̄| | ||    r─────
           ||  |:」  〓 | | ||    | | ̄l| ̄l| ̄
           ハ       ||_l」     レ' ̄ ̄ ̄`
       _  _E〉       __レ二l⌒  ̄\_____
     {ミク]]_|  l三 I}〕〕〕ト,ノ
     ̄ ̄ ¨ ニ二二

| | コメント (5)

遺伝子

読了しました。

ゆらぎの森のシエラ』 菅 浩江

有料会員になればAmazonのリンクも貼りやすいのですが……。
社会人になったらそうしよう。

この本は生協でたまたま手にした本なのですが、最近ファンタジー分が不足していたので補充には丁度良いかと思って購入しました。
後で知ったことですが、これは1989年の作品だそうですね。平成元年ですよ奥さん。

あらすじはここを参照してください。

塩の霧で立ち枯れした木々と、狂暴化した動植物に囲まれた地、キヌーヌ。剏造主パナードの手で最強の異形へと変えられ、殺人を強制されていた青年・金目(キンメ)は、彼を騎士と呼び慕う少女シエラと出会ったことで自我を取り戻す。主への復讐のため、異形のものたちに戦いを挑む金目。しかしシエラに内在する、進化に繋がる世界の秘密が、二人を想像もし得ない運命に導こうとしていた。

こんな中身です。
いかにもファンタジックな設定です。
しかしこの作品はそれだけに留まらず、解説やいろんなサイトにも書いてありますが、「バイオSFファンタジー」です。

よくわかりませんね。

バイオでSFでファンタジーなのですよ。

よくわかりませんね。

全体的にはファンタジーなのです。
金目とかその敵とかがバイオでSFです。設定的に。
バイオロイドと言いますか、バイオハザード的と言いますか。そんな感じ。

当時はSFというジャンルが男子のものだったそうですが、菅先生をはじめ女流作家がSF界において台頭してきたことにより、SFというジャンルが転換期に入ったそうで。この頃から女性の読者もSFを支持するようになったとか。

さすがに初期作品ということだけあって、文章は稚拙です。
正直言って表現力は褒められたものではありません。
戦闘シーンも迫力がないし、人物の感情もよくわかりません。
しかし、それを補って余りある(いや、カツカツかもしれん)設定です。

僕は奈須厨でも竜騎士厨でもありませんが、この話の設定は良いものだと思います。
奈須厨や竜騎士厨はまずこれを読んで活字の基本を覚えるべきです。
新しい日本語に挑戦する前に古い日本語を知っておいていただきたい。

話が逸れましたが、この作品は非常に読みやすいものだと思います。
戦闘シーンなどでは説明不足で引っかかる部分も多少ありますが。
あまり本を読まない人にはオススメですね。
あとライトノベルばっかり読んでる人にもオススメしときます。
ラノベなんかよりはテーマ性がありますからね。

| | コメント (2)

太陽の塔

読了しました。

太陽の塔』 森見登美彦

以前紹介した『夜は短し歩けよ乙女』の作者が大学院在学中に書いたデビュー作です。

デビュー作らしく完成度はそれほど高くありませんが、森見節は当時から存在していたのですね。

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、 この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれか ら失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

ストーリーは全然下らないものです。
一介の京大生(休学して5年生)が、失恋の傷を舐める、否、舐めてはいかん、そんな低俗な感情に溺れてたまるか、といって粋がっているお話です。

作者もさすが京大の大学院生(しかも農学!)です。
語彙力があります。
独特の言い回しは癖が強いので、好き嫌いが分かれるところでしょう。

それにしても。

『夜は短し~』があまりにも面白い(と僕は思っているし、それなりの評判である)ので、それに比べるとやはり見劣りします。
『夜は短し~』『四畳半神話体系』『太陽の塔』は設定が似ている(京大生だとか)ので、『夜は短し~』だけ読めば十分だと思いました。『四畳半~』は読んでいないけど。

Amazon様のレビューを見ると、森見先生の評価はあまり高くないようですね。
これからの方向性は考えていかないと(別のベクトルの話を書けないと)埋もれてしまう作家かもしれませんね。
もうHARUKIくらい伝説級になれば別ですが。
まだそこまでの力量はありませんからね。

しかし京大農学部の院卒で作家て…世の中わからんものですね。

| | コメント (0)

時をかける少女

ようやく書けます。

時をかける少女』 筒井康隆 著

読了したのです。

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

いやあ、ジュブナイル小説ですね。
今でも中学生が読んだら…と解説?に書いてありましたが、今の中学生はゆとっていますので、きっと理解してくれないでしょう。ククク…。

良くできた話だけど、今は読者がいないんだろうなぁ…。
二十歳過ぎの人は読めるけどストライクの年代ではないし、二十歳以下のゆとりは理解できません。

もし学生でそれなりの見識がある人は一読すべきです。




個人的にはその後に収録されている話が好きでした。

| | コメント (0)

少女七竈と七人の可愛そうな大人

読了しました。

少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 角川書店



私、七竈17歳は遺憾ながら、美しく生まれてしまった。
大人の男たちからじろじろと眺めまわされるたびに私は怒りを感じる。
母に、世界に…。気鋭の作家が描き出す最高の恋愛小説。


そんな感じ?
恋愛小説と言い切っていいものか微妙です。
ストーリーは主人公の川村七竈が少女から大人へと成長してゆく(成長せざるを得ない)ことが軸となっています。

美しく生まれてしまったことは関係ないのです。
少女が大人へと成長するのには、大きな痛みを伴うのです。
高校3年生、受験の年。
永遠に今が続けばいいなんていう幻想は、時の流れが強引に奪い去るのです。
モラトリアムと言えばそれだけかもしれません。
でも七竈は次第に「今の世界」から脱却しなくてはならないという現実を認めてゆきます。
いんらんな母のこと、美しい友人雪風のこと、様々な「今の世界」との関係を少しずつ変えてゆきます。


本の帯にあった「圧倒的に悲しい」という書評は、まさにその通りです。
読み終わって暫くは悲しさに包まれてしまいます。
成長するということは嬉しい、前向きなことだけではないのですね。


「心の成長痛」とでも言うべきですかね(上手いこと言ったな
それを流れるような美しい文章で表現できる桜庭先生は凄いです。

スゲーナスゴイデス。

| | コメント (0)

夜は短し歩けよ乙女

読了しました。

夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦




私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。


ということです。非常に面白かったです。
4章構成で、春夏秋冬「先輩」が「黒髪の乙女」をストーキングするお話です。
独特の文章表現とキャラ立ての巧さがすばらしいです。
不覚にも黒髪の乙女に萌えてしまいました。
まだ文庫化はされていませんが、是非ともハードカヴァーで1冊買ってください。
お金のない人は持っている人に貸してもらってください。


村上春樹ばかり読んでいるとダメですね。
たまにはこういう小説も読もうと思いました。

| | コメント (4)

ウロボロスの基礎代謝(京極)

関係ありません。

今日読んだ本はこちらです↓

からくりからくさ』 梨木香歩 新潮文庫

単行本は平成11年に出版されているので、8年前の作品となります。
文章はそんなに美しくありませんが、ラスト100ページは大変面白くなっています。

梨木作品全般に言えることですが、植物が豊富ですね。
あと主人公とその周辺は芸術家肌ですね。
あとおばあちゃんキャラは物知りすぎですね。

あと梨木先生、この作品のためにかなり知識を詰め込んだのではないでしょうか。
植物については恐らく先生自身が興味がある、または幼少の頃から触れ合っているのでしょう。
しかし染色の話やら神話の知識やらはそれなりに調べたのではないかと思います。



ああ、あらすじとしては

 祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして―。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。

とのことです。
相変わらず古風な生活を描くのが好きなようです。

四人の女というのは、下宿の管理人である蓉子、友人のマーガレット、与希子と紀久です。
蓉子の祖母が亡くなって、家を取り壊してしまうのも気が引けるということで下宿を始めよう、というところから物語は始まります。
そこでは静かで平穏な日々が続いてをりました。
しかしその平穏な日々の繰り返しは、全く同じ日の繰り返しではありません。
少しずつ、変化していきます。

変化には痛みが伴います。

それを乗り越えると、少しだけ違った日常がまた始まるのでしょう。









ウロボロスというのは「尾を飲み込む(蛇)」というアレです。
ヘビというのはそもそも「死と再生」などの連続的なものの象徴です。
連続性、というよりは「始まりも終わりも無い」と言った方が正しいでしょうか。

北欧神話ではヨルムンガンドというミッドガルドを取り巻く蛇が登場しますが、同じように尾を銜えています。
こいつが目覚めるとラグナレクが始まる、ということだったようです。
ですから、尾を離すことによって連続性が断たれる、即ち変化が始まる、ということなのでしょう。




「唐草模様」というのはこの本の主題に大きく関わってきます。
これも連続性の象徴でありますが、ウロボロスとの違いは「一つのものが完結しているのではなく、様々なものが連続している」ということです。
というのは、蛇は蛇単体だったのですが、唐草模様というのは草の先端を鳥が銜え、その尾を(ry ということです。






んー、脳に供給されるグルコースが切れたのでこの辺でやめにします。
毎回レビューが中途半端で申し訳ないと思いますよ。


ああ、最後に、この話は女性向けの文章かと思います。
荒削りの文で女性の心境が描かれているので、男性が読むとガクガク((((;゚Д゚))))ブルブルです、たぶん。

でもラスト100ページは大変おもしろくなっています(2回目

| | コメント (0)

200件目の記事です

YA・TTA・NE☆僕秩。風に

ATOK2007をインストールし、ゴキゲンななとりです。
ゼミ(今週木曜発表)の論文を今朝になって変更したことなんて気にしません。

…気にしません。

記念すべき200件目といったところですが、実はブログ自体は1年以上前からつけていて、このブログになってから200件目なのです。
その前はココログで違うブログを書いていました(都合により今のブログに変更)。
その前のその前はMSNのクソ重いブログでした。

で。

本日は200件目を記念して、僕の研究室の環境を紹介したいと思います(迷惑)。
と言ってもデスクだけですがね(迷惑)。

まずは外観。
1_3 ごっちゃりです。
僕も片付けたいと思うのですが、僕の本質が散らかりを示すので片付けは不可能です。

ここからは様々なモノをピックアップしていきます。

2_2 PCです。
毒リンゴのマークやらMac OSの壁紙やらですが、僕は純粋な窓ユーザーです。

3_2 扇風機と箱ティッシュです。
扇風機はマイナスイオンも出ます。
ニセ科学万歳\(^o^)/

4_1 ティッシュの下にはAISとセルロースがあります。
片付けるスペースというものが、この研究室にはないのです。

5_1 ゴム手袋は僕の手を濃硫酸などから守ってくれます。
文が汚い英訳みたいですね☆
 

6_1 本がたくさんあります。
カバーが掛かっているのは梨木香歩の『からくりからくさ』です。
最近梨木作品をよく読みます。難しくなくていいです。
新書には付箋を貼ります。

7_1 文房具ですね。
 
 

8_2本棚ですね。
たまに分子細胞生化学研究室に行くので、THE CELLは必要です、たぶん。
ファイルが異様に多いです。
モモ‘美晴白桃’の~、というのは僕の卒論(コピー)です。

9_1 そろそろ飽きてくる頃だと思います。
僕もです。
財布と携帯と本とメモとネコバス(筆入れ;Loftで購入)ですね。
メモのPINというのはオーキシン輸送タンパク質です。

10_1 最後です。抽斗の中。
一言で言えばカオスです。
何があるかは見ての通りです。
解らないものは解らなくて結構です。

異常以上、紹介でした。
ゼミに戻ります。

|ゼミ|   λ....

| | コメント (4)

スプーと肉の恋人

スプートニクの恋人』 村上春樹

読了しました。

 22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩き潰した。

帯とか裏表紙に書いてあるストーリーなんかアテになりませんね。
というかそこは本質ではないのですね。
大学生になってから気付いたことです。

村上春樹ワールドは、やはり「喪失と再生」がテーマです。
この話もそれ以外の何物でもありません。
文章は春樹節全開なので、好き嫌いは別れるところでしょう。
1999年の作品で、『海辺のカフカ』の一つ前に出版されたものです。
カフカは春樹の新しい面がかなり見えていますが、この作品は春樹の文体の総決算なのだそうです。同時に総合的実験場だとか。

春樹の長編小説は、あと3作で全部読み終わります。
今まで読んだ中では、

  1. 世界の終り~
  2. 羊をめぐる冒険
  3. スプートニク

で好きですね。
上位2つはファンタジー感もちょっとあります。
でも春樹入門にはデビュー作の『風の歌を聴け』か『ノルウェイの森』をお勧めします。
ノルウェイは上下巻合わせて400万部以上売れたようです。




さて、残りの休日をどう使おうかな。

| | コメント (2)

梨木香歩

2冊読んだ。

1冊目は、『家守綺譚』です。

 庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。―綿貫征四郎の随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

ということです。
短い話が集まっているので、非常に読みやすいです。
あと文章が美しいです。
今、読みたい新潮文庫の第8位であります。

主人公は学士を取得したばかりの物書きで、死んだ友人の家の守をすることになりました。
そこで起こる、ちょっと不思議な話。
って感じです。

2冊目は、『西の魔女が死んだ』です。
梨木作品では最も知名度が高いのではないでしょうか。

 「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。

というお話です。
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
このセリフは印象に残りましたね。

中学に上がったばかりの主人公・まいは登校拒否(今だと不登校か)です。学校に行きたくないのならおばあちゃんのところに行ってなさい、と言われておばあちゃんの元へ。
そこでまいは大人になっていくきっかけを、おばあちゃんから教わります。

額縁構造の典型ですね。まいがおばあちゃんとの暮らしを振り返っています。


どちらも読みやすい作品なので、読んでみるといいです。
読書初心者は『西の魔女が死んだ』から始めると良いです。



追記
帰省中に非道い頭痛に悩まされました。
僕に呪いをかけた人がいたら、名乗り出てください。
別に何もしませんから。

| | コメント (3)

図書館らしいこと

たまにはしよう。

本日2度目の更新です。
更新頻度が速いのですが、今回は別に病んでいる訳ではありません。

図書館のバイトが終わって、研究室にいます。
おなかがすきました。
更新が終わったら何か食べることにします。

さて、研修1回で荒野に放たれた図書館バイトのなとりですが、人の入りもなく(10人程度)、貸し出しも返却も学外の方の利用もありませんでした。
何をしてたんだろう…。
10時から13時が勤務時間なのですが(短っ)、10分前に入るじゃないですか。
で、鍵開けて照明つけて暖房入れて新聞整理して…。

10時前に全ての雑用が終わってしまいました。

さて、あと3時間何するかな、と考えていましたところ、昨日手元に帰ってきた『恋愛寫眞―もうひとつの物語』が鞄に入っておりました。
これは大学1年の頃に友人に薦められて読んだ本であると記憶しているのですが、えらく気に入ってしまい購入した次第でした。
なんかね、こういう純粋な話って非常に癒されるのですよ。
淡くて切ない感じがね、こう、何とも言えないわけですよ。

映画化されたので内容を知っている人も多いと思いますが(「ただ、君を愛してる」というタイトル)、元は「恋愛寫眞 Collage of our Life」というタイトルの映画でした。松田龍平と広末涼子という('A`)なコラボです。観てません。どっちも嫌いなのです。

で、本のあらすじはですね。

大学に入学した主人公・誠人と静流の恋愛のお話でございます。典型的な額縁構造をとっていまして、社会に出た誠人が大学生活を振り返っています。

入学したての誠人は、ある日大学前の大通りを渡ろうとしている静流を目撃します。彼女の100メートル先には信号機つきの横断歩道があるのですが、彼女はそこを渡ろうとせず、目の前の(信号機のない)横断歩道を渡ろうとしています。誠人は彼女に「信号機つきの横断歩道を渡ればいいよ」と助言します。「ありがとう」と言って去っていく彼女の後姿を撮るところから、誠人と静流のお話がスタートします。

えっと、これ以上は読んでくれ。

毎回レビューを書いてて思うのですがね、俺、下手です書くの。

なんで、とりあえずこれは読んでくれ。

私的泣けるランキングでは、

1位 白い巨塔(ドラマ・唐沢寿明)最終回
2位 恋愛寫眞―もうひとつの物語
3位以降 未定

ですから。
貸したり薦めたりした人が5人くらいいますが、4人くらいは号泣してます。
1人くらいはあんまり好かないようでした。
そのくらいの割合で泣ける本です。
泣きたい人は是非。

今日もねぎおじさんに貸し付けました、勝手に。
でも、お前は泣く。

| | コメント (0)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

長かったぜ。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹 新潮文庫

もう20年も前の作品らしいですがね、これは面白かったっす。
1年強ハルキ作品を読み続けていますが、これは今のところ一番面白いと思った作品です。

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の世界がどういう関係かというのは上巻の半分くらいで予想がつくのですが、それを差し引いても非常に良く出来た話だと思います。

なんていうか、「THE 村上春樹」って感じですね。
『風の歌を聴け』から『東京奇譚集』までいろいろありますが、特に初期の村上春樹の世界観が最も良く現れているのではないでしょうか。


とりあえずあらすじとしては、

「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は計算士という特殊な職業に就いています。
仕事は名前のとおり、不思議な計算を行うわけです。
これが特殊なもので、自分の脳内で数値を別の数値に変換するというものです。
要は脳内で暗号を変換する仕事ですね。
よく解りませんが。

ある日、生物学やら骨相学をやってる老博士から仕事の依頼を受けます。
春樹なので当然のように仕事の依頼を受けるには大変な道程があり、後に大変な目に遭います。
まず博士の元へ行き着くまでに謎ダンジョンを攻略しなければなりません。
声の出ない太った娘とも遭遇します。
やみくろもいます。

ともあれ仕事の依頼を受けた主人公は家に帰って特殊な計算をします。
結果を博士の元へ届けに行こうと思った矢先、でっかいのとちっさいのに家を破壊されてしまいます。
この理不尽さが春樹ですね。
自分の意思とは関係なしに世界が動いていく感じ。

でまあ、理不尽だけど博士が行方不明になって、それを捜すためにもっと理不尽な目に遭っていくというお話です。あるいはね。


「世界の終り」は、その名のとおり世界の終わりです。
こっちサイドの主人公は、いきなり元の世界とは違う「世界の終り」の街にやってきます。
高い壁に囲まれた街で、門番のいる門以外、外界と通じる道はありません。
壁の外に出られるのは、壁より高いところを飛ぶ鳥と、黄金の毛が生えた一角獣だけです。

こんな理不尽な街にいきなりやってきて、街に入るなり主人公は門番に影を切り離されてしまいます。
影ってのは影です。光と影の影です。
主人公はそこで、さらに目を特殊加工されてしまい、陽の光が見えないようになってしまいます。
更に「夢読み」の仕事に就かされ、毎晩図書館で頭骨に秘められた夢を読むようになります。

図書館には一人の女の子がいて、彼女は主人公のサポートをします。
次第に主人公は彼女を愛するようになるのですが、彼女には「心」がありません。
引き離された影が死んでしまうと、心を失うのです。

主人公の影も冬の到来とともに弱っていきますが、主人公と影はこの街から脱出しようと心に決めます。

果たして彼らはこの街を脱出して元の世界に返れるのでせうか…。




というお話です。
わけわかりませんね。
僕も何を言っていいのかさっぱり判りません。

一つ言えることは、最初にも出ましたが「THE 村上春樹」って感じです。

彼の作品の主人公(特に初期)は、何故か独身の男です。
デビュー作では大学生だったし、シリーズの最後(ダンス・ダンス・ダンス)では結婚して離婚しちゃってます。
ノルウェイでも一人身だし、カフカの主人公は15歳です。親とは会っていません。
なので、かどうか判りませんが、春樹作品の主人公は失うものを殆ど背負っていません。
死にたければ勝手に死ねばいいし、セックスしたければ勝手にセックスしたらいいし。
みたいな奴らばっかです。
あとサンドイッチとビールが好きすぎ。

『世界の終り~』なんかだと主人公が平気で飲酒運転してるから、そのうち偉い人々がこれを有害図書に指定するでしょう。
偉い人なんてみんな死ねばいいんだ。

| | コメント (0)

夜のピクニック

読んだよ。

夜のピクニック』 恩田陸 新潮文庫

第2回本屋大賞受賞作で、映画化もされた有名な作品ですね。
この本が好きな人も多いことと思われます。

一応あらすじ。

主人公の甲田貴子の通う高校では、修学旅行の代わりに歩行なんとかという謎イヴェントがあるのです。
簡潔に言えば24時間以内に80km歩ききれ、というイヴェントです。

貴子は高校3年生で、このイヴェントが終わったら本格的に受験モードに突入してしまいます。
高校最後のイヴェントだから、仲の良い友達の美和子と一緒にゴールしよう、そう言っておりました。
しかし、貴子にはこの歩行なんとかで、もう一つの目的があったのです。
それは、同じクラスの西脇融と会話すること――。

あんまり書くとネタバレになりますのでこの辺にしておきますが。

個人的感想を少し。

恩田作品はいつものことながらスラスラ読めますね。
読書初心者にはもってこいのさくひんです。
ライトノベルばっかりしか読まない人も、文学へ移行するきっかけになるかもしれません。

最初にも書きましたが、この作品が好きな人は沢山いるでしょう。
でも僕は普通です。
六番目の小夜子』に比べると随分と文章のレヴェルも著しく上がっています。
構成も上手いと思います。
相変わらず高校生の心理やら何やらを上手く描いています。

――ただ、解りやすすぎます。

僕の私見なので感じ方は人それぞれだと思います。
解りやすい方が読みやすくて良いのです。

最後の解説に「いつまでも読んでいたい小説」的な評価が書いてあったのですが、ある意味ではそうでしょう。
貴子やその周囲の人たちと同じ空気を味わえる作品なので、その心地良い空気にいつまでも浸っていたいという気持ちも解ります。
でもね、やっぱりそんな温い湯に浸っているようではダメなのです。

現役の高校生が読むぶんには良いです。
が。
大人が読んだら「青春だなぁ…」で本を閉じてしまうのではないかと思いますね。
それだけでも十分かもしれませんがね。

脳のリフレッシュにはちょうどよかったんだけどね。

| | コメント (0)

いやしかし

mixi入ったんですがね(今更

特筆すべきことがないのがすげえと思う。

| | コメント (0)

現実逃避も大事だと思うんだ

バハムートラグーンやっちまった(ノ∀`)ペチッ

フレームスキップのお陰で超速でクリアしました。
やっぱりラストの詰めが甘いんだよなぁ…。
でもそれを補って余りある完成度ですね、十数年前のスクウェア様は。

是非ともPS2でリメイクしてほしいものです。

その際には主人公があまりにも不憫なので、もうちょっと救ってあげてください。
スクウェア三大悪女の一人に唆されっぱなしはかわいそうです(。´◕ω◕)

| | コメント (0)

武藤里伽子の話じゃねえんだよ

暖房のせいで酸素濃度が低下しているなとり部屋です。

海がきこえる』 氷室冴子

中学生のころに一度読みましたけどね、やっぱり里伽子はムカつく性格の女ですね。
幼き僕はそれしか感想を抱いていなかったのですが。
今読んでみると、なかなか面白い部分もあったりしますね。

厨房が読んでもこの本は面白くも何ともないのでせう。

杜崎拓は高知から上京して私立大学に通うことになりました。
慣れない東京暮らしを送ることになるのですが、一人暮らし二日目に高校時代の友人から電話が。
同じく高校時代のクラスメート・武藤里伽子が東京の大学にいる、との話。
里伽子は高知の大学に行った筈では……。

高校時代を思い出します(中高一貫でしたがね。
中等部3年のときに知り合った松野は、クラスが違えども親友です。
高等部2年の2学期に、武藤里伽子は転入してきました。
狭い社会なので、東京から来た優等生、しかも気の強い里伽子は当然のように浮いていました。
そんな里伽子に松野は好感を持ってしまうのですが。

ハワイへの修学旅行で、それまで口を利いたこともない(隣のクラスなんてそんなもんだ)里伽子が拓に声を掛けます。
「ねえ、お金貸してくれない?」
ムカつくよなあ、俺もムカつく。
しかしそれからというもの、何故だか里伽子と関わってしまうのです。
皮肉な運命ですね。

…運命?
松野と仲が悪くなったのも…里伽子と出会ったのも…
――運命だと言うのかッ!!(ベリナス

それはともかくだね。
里伽子と二人きりで東京に小旅行に行くことになってしまうのですよ。
そりゃ大変でしょうねぇ。
大変だよなぁ…。

以下略。

だからよォ~~…。
『海がきこえる』ってえのは子供が大人になる話なんだ…。
どう見たってそういう話だからな。
スゲーよくわかる。
だが「武藤里伽子の性格」ってのはどういう事だああ~~~~っ!?
ほぼ初対面で「お金貸してくれない?」なんてセリフがあるかっつーのよーーーーーーーッ!
ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ~~~~~~~ッ!
日本人、いや人間の常識として初対面では「こんにちは」って言うべきじゃねーか!
借りれるもんなら借りてみやがれってんだ! チクショーーーーーッ!!
どういう事だ! どういう事だよッ! クソッ!
金を貸してるってどういう事だッ! ナメやがってクソッ! クソッ!

でな。
一端の高校生やら大学生を経験している俺にも理解できる部分があるってことだ。
中学生程度では人生の経験値があまりにも不足しているんだよ。
だから、読むにはまだ早い。
大学に入って最初の夏休みが明けたら読みなさい。
それまでに10年前の日本を理解しておく事ッッ!! 以上ッ!!

| | コメント (0)

uloco-hime

読了しました。

鱗姫』 嶽本野ばら

主人公の楼子は所謂「お嬢様」で、所謂「お嬢様学校」に通っています。
人一倍美肌に執着し、外出時は日傘を手放しません。
屋外での体育は全て欠席という徹底ぶりです。

楼子の家、龍烏家には「鱗病」と呼ばれる謎の病気が存在していました。
これは代々女性が発症するものですが、この家系以外には殆ど症例はありません。
鱗病はその名のとおり鱗が生える病気です。
爬虫類とか魚類とかの、まさに「鱗」なのです。
何ゆえに鱗なのでせうか。

人一倍美肌に執着した楼子もこの鱗病に冒されていましたが、そんなことは家族にも言えませんでした。
お父様にこれが知られたら殺されてしまいます。
お兄様だけにはこのことを知られたくない。

ある日、親戚の黎子叔母様が訪ねてきます。
黎子叔母様は楼子に言います。
「鱗を見せなさい」





なんだかお茶漬けみたいな感じです。
え? なんだそれはと。
あっさり読めるってことです。
でも、後味もあっさりなのです。
読みやすいので本が嫌いな人でも読んでみてください。
野ばら先生の語り口調は独特で面白いですよ。
普段村上春樹とか夢枕獏とか京極夏彦とかを読んでいる人には物足りないと思いますので、もし読んでつまらなくても僕に文句を言うのは止めてください。

いや、つまらなくはないですよ?
ストーリーに起伏はありませんが。
淡々と進んでいきますが。
野ばら作品をもっと読んでみないと、これが野ばらスタイルなのかどうか判りません。

| | コメント (2)

村上ハルキの憂鬱

作品がな_ノフ(、ン、)

海辺のカフカ』 新潮文庫 なんだがよぉ…

主人公の田村カフカは15歳の誕生日に、カラスと呼ばれる少年の助言により「世界で一番タフな15歳」になるべく家を離れる。そして四国に渡る。
「お前は父を殺し、母と姉と交わるだろう」という父の予言。
幼いころに母は僕を捨てて姉と何処かへ行ってしまった。

甲村記念図書館に宿をとり、そこで知り合った大島さんと佐伯さん。
二人との交流を通し、また独りで自分と向き合うことで僕は成長していく。

一方ナカタさんは中野区でいつものように猫探しの仕事。
彼は幼いころに疎開先で事故に遭ってから、読み書きができなくなってしまった。
今は知事さんのホジョを貰いつつ、猫探しをしている。

探している猫はジョニー・ウォーカーさんが笛を作るために攫っていってしまった。
猫を取り戻すべく、ナカタさんはジョニー・ウォーカーさんを殺す。
西に行かなくては。そして「入り口の石」を開けなければ。
トラック運転手のホシノさんの助けを借りて、ナカタさんは四国に降り立つ――
詳しいアレはここを読んでくれたらいいさ('ω`)

やっぱり春樹だよ、うん。
もう随分と春樹作品を読んだ気がしますがね。
風の歌を聴け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険、ノルウェイの森、羊男のクリスマス、ダンス・ダンス・ダンス、海辺のカフカ、か。
ダンス・ダンス・ダンス』よりは話に展開があるかな。

デビュー作から一貫してるのが、主人公もサブキャラクターも達観しすぎているということですね。この作品にも当てはまります。
田村カフカは15歳ですが、とても大人です。
いくら「世界で一番タフな15歳になる」と言っても、初期ステータスが高すぎやしないか。
…まぁ、春樹ワールドでは当然のことだがね('A`)

そんなことを今更くどくどとは言いませんが。

あと、やはり話があまりにも突飛なのに当然のように(解説もなしに)話が進んでいくのね。
ライトノベル級にファンタジックです。
ブギーポップなんか目じゃないと思いますぜ(古いだろうか…)

なんで猫と喋れるんだよ、とか。
なんでジョニー・ウォーカーやねん、とか。
なんでカーネル・サンダーズやねん、とか。
なんでカフカに血糊ついてるんやろか、とか。
なんで大島さんは女性である必要があるねん、とか。
なんで(ry

色んな疑問は、春樹ワールドにおいては無意味です。

例えばね、ナカタさんが猫と喋れるのは。
ライトノベルだったら「幼いころの事故で異界が見えるようになって、左目では猫の世界が視えるようになった」的な設定がくどくどと説明されるわけですよ。
でも春樹ワールドではそんなもの無視です。当然のように存在する設定です。
そもそも幼いころの事故だって原因も理由も不明のまま終わってるし(何。

あとアレです、春樹ワールドはセックスシーン多すぎます。
てめえのツラでそんなこと書くのか
プチエロいくらいの表現ですし、それほど生々しくもないのですが、教育的に中学生以下にはお勧めできません(*´艸`)
でもまあ、高校生で気合を入れて読書感想文を書くのであれば読んでもいいかもしれませんね。

1000ページ弱あるがな('A`)

| | コメント (0)