推定少女
読了
本のレビューは1年以上書いていないのではなかろうか……。
久々に読み切った本が『推定少女』 桜庭一樹 著 でした。
一昨年に『私の男』で直木賞を受賞している桜庭先生。
かなりダークな話でした。
あと『赤朽葉家の伝説』と『少女七竈と七人の可愛そうな大人』も読んでます。
桜庭率高し。
『私の男』と『少女七竈と七人の可愛そうな大人』はかなり好きです。
前者はダークなところ、後者は七竈の成長が見て取れるところが好きです。
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さて、今回読んだ『推定少女』は、先に挙げた4作品の中では最も古いものになります。多分。
デビューしたての頃はライトノベルの畑にいた彼女らしく、登場人物の名前はやはり中二設定です。これだけは何とかしてほしいんだよなぁ……。
あらすじ?はいつもAmazon様から引用していますが、
とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…
と、こんなのです。
内容は桜庭先生独特の、思春期の少女の成長を描いたものです(以下、Amazon様の内容紹介)。
あんまりがんばらずに、生きていきたいなあ、と思っていた巣籠カナと、自称「宇宙人」の少女・白雪の逃避行がはじまった
もともとファミ通文庫からの出版だったので、余計に中二色が濃いです。
「わたしたちだって悩んでるのに、なんで大人はわかってくれないの?」
「友達と居る時間って、まったりしてていいよね~」
っていうのがテーマ……なのかなぁ。
そんな時代、ありましたよね。
でもそんな時間が永遠に続くわけではありません。
普通に生きている私たちは、中学校か高校、もしくは成人する頃にはある程度達観した気になって、「大人になるってこんなもんか」と考えるようになるんですよね。
勉強するのは仕方ないこと、義務っていうのはこんなものなのか、世の中って……。
とかね。
でも本当はちょっとだけ思っていたはずです、大人になんかなりたくない。このままでいたい。
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小説の基本というのは、日常から非日常への変化、成長あるいは退行です。
この話は、主人公が義父に大怪我を負わせてしまい、自分を探していると思しきパトカーから逃亡を図るところから始まります。逃亡の最中にダストシュートで白雪を発見して……。日常から非日常へ。非日常的な世界に入ることにより、無理やりに近い形だけれども成長していくカナ。
一応は基本に忠実です。だから普通に楽しめる作品ではあると思います。
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ただ、話の中盤から桜庭先生の躊躇いというか、ストーリーの路線変更を余儀なくされたのではないか、ということが感じられました。
ある意味では「大人の事情」ってやつですかね。
中盤から終盤にかけて、伏線の回収があまりにも雑なところがありました。
引っかかりつつも最後まで読んでいくと、エンディングが3つ。
ふむふむ、なるほど。
そしてあとがきを読んで、私の思ったことは的中しました。
ネタバレになってしまう可能性があるので、本気で読みたいと思っている人は注意。
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あとがきにはこう書かれていました。
この作品は、執筆後、編集部のデスクより「ハッピーエンドに変えてほしい」とお話があり、刊行までの一年の間に、エンディング部分を二度、書き換えました。
桜庭先生はいつもハッピーエンドを望んで書いているとはあまり思えません。
むしろ、少女の暗い部分を最初から最後までリアルに書きたいと思っているのではないか、と先に挙げた作品を読んで思った次第です。
まあ、私のようにダークな話が好きすぎる人は珍しいので、一般受けする形にしたいというのは当然の考えですね。
ただ、そのために白雪が何者なのか、黒服の男たちは何者なのか、カナは何故に義父に怪我を負わせてしまったのか、などということが中途半端な解決となってしまっています。というか無理やりに語られていて、それまでの話の流れを断ってしまっています。カナの意識とともに、ブツッと。
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一番書きたかったエンディングはⅠなんだろうな、と思います。
何故ならば、カナが一番成長していないから。
大人になることから逃げ続けるという選択肢をとったから。
この後味の悪さが桜庭先生の持ち味であるのではないかと感じる私は異端でしょうか(笑)
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夜中の3時くらいに記事を書いていると支離滅裂になります。
そろそろ寝ます。
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追記
今年の本屋大賞で1位を取った『告白』を読んでいます。
最初の「聖職者」だけ読み終わりましたが、かなりやばいです。
これは読むべき。ダークだけど。
昨年の『ゴールデンスランバー』は最初の30ページくらいで断念しちゃった。











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